パソコン音楽クラブと音作り
2020年3月13日
先日SOCORE FACTORYの空き日を利用して若手トラックメーカーユニット「パソコン音楽クラブ」を呼びつけて、試したいPA的な機材を使用して音の向上に向けた研究会を開きました。
ホンマは東京から柴田氏も丁度大阪に帰ってくるというタイミングだったので、尚の事良い音作りに向けて実験が出来る予定だったのですが制作の都合上西山氏のみでの研究会にはなりましたが、それでもわざわざ来てもらう事だけでも感謝でした。
事の発端は今年の1月末に「パソコン音楽クラブ」がSOCORE FACTORYに出演した際に、僕自身がPAをさせてもらえたのですが、その時に彼らの最終アウトが持ち込みのミキサー(MACKIE proFX)からのXLR(キャノン)でのOUTでした。
その時にどうしてもLOWの低い部分のバタつきを自分で制御が難しく(限られた時間で)、違和感の残ったままの本番にはなっちゃったんですが、勿論良い音は作れたとは思ったのですが、もっともっと良いアイディアはないかと、それからなんとなく考え始めてまして。。
そんな事がキッカケで丁度良いタイミングで後輩でもあり、友人でもあり、バンドと箱の人という繋がりもあった「TRIAL」という自作のエフェクターを作ったり、楽器のリペアをしたり、アンプの修理などを行う個人でやってる「高早」氏が、自社で初めて作ったというデュアルD.I(ステレオD.I)をモニターとして使用して、意見が欲しいという話が舞い込んで来て、これは!!
っと閃き、そこから実戦で試して行く中で、きっとパソコン音楽クラブのあの音に絶対に合うというイメージが徐々に膨らんでいきました。
元々モノラルのこのD.Iは存在したのですが、デュアルは初めてで今春発売予定らしいです。
このD.Iを持ち込みのミキサー(MACKIE proFX)のphone outから出力して、受けのGAINを落とした状態でLOWをコントロールし易くするということで素晴らしい相性が生まれました。
どちらかというとパソコン音楽クラブの音の作りとしては、Hiの量に比べてLOWの量が多く、どうしてもcompressorで制御するとHiが足りなくなって、物足りなさが出ちゃうってのが実感であって。。。
HiをEQで持ち上げると、アップアップな感じも伝わり・・・
ちなみに、今回の試奏は
・FOH GEQ : フラット
・チャンネルEQ : フラット
・compressorなし
という、この条件で、単純にD.Iの特性のみを試奏するという条件で行いました。
その後、相性が良いのが確認出来たので普段の僕のFOH EQとチャンネルEQも調整し、compressorも良い感じでかけると尚更音がよくなりました。
そして、今回はもう1つの提案がLRのPANの振れも研究しました。
詳細は省きますが、このLRのPANの振れがベストちゃうかと言うのは出来ましたねwww
結局何が言いたいのかと言うと、1月出演の時に彼らと喋って行く中で、全国津々浦々色々なライブの環境でやらなきゃいけない所もあって、そのライブを演奏する全ての場所で、最善を尽くした音作りでお客様に提供できたらという話があったので、SOCORE FACRTORYだけじゃなくて、他の現場でも少しでも自分たちの音の表現が出来る環境を最低限自分たちで作るというのが根底にあったテーマなので、その観点からこのD.Iが恐らく彼らの希望を助けてくれるのではないか?
という想いで、今回彼らにこのD.Iを提唱させてもらったという流れです。
このD.Iは
「凄くナチュラルに本来表現したい音を表現出来る」
が僕の雑感で、内部の事とかは知りませんが、とても表現が立体感がありつつも細かいニュアンスが伝わる感じがしてて、PAをやっててもお気に入りの物品です。
その思いのまま、結局このD.Iを使うことによって、彼らの新作「Night Flow」のアルバムの音にかなり近く音作りが出来ました。
彼らは制作に重きを置いているユニットなので、本来音源のクオリティをライブで表現するといったアプローチで音源の音を如何に細部に渡ってお客様に伝えられるかがPAとしても勝負ドコロでした。
西山氏が、今までライブで表現しきれなかった所が細部に渡って表現出来る様な音になった
と言ってくれたから、こっちは嬉しくて仕方ない状態になりましたwww
その他のD.Iも色々試してみたのですが、彼らの音に寄り添ってくれる相性の良いD.Iがこの「TRIAL」でした。
かなりの軽量ってのも気に入ったみたいで、彼らは移動が新幹線だったりバスだったり電車なので、限られた大きさのスーツケースで最大限の機材を運ばなきゃいけないという現場感ならではの悩みがあったのですが、このD.Iならほんまに軽量なので西山氏も喜んでいました。
なんだかこんな商品説明していると胡散臭く感じてまうかもですが、このD.Iの素晴らしさも伝えたいし、高早ももっともっと売れる会社になって欲しいし、パソコン音楽クラブの音にも合ってたし、パソコン音楽クラブのライブがもっと良い音で聴けたら、お客様も喜ぶし
と言うのがこのBLOGの意味ですwww
色々やった後とかご飯とか行ったのですが、僕自身も恥ずかしがり屋なので一緒に写真撮ろうと言うことも言えず・・・
今回秘密裏に盗撮したこの写真しか撮れませんでしたwww
こんな暴挙に付き合ってくれたパソコン音楽クラブの西山氏、ほんまにありがとう。
そして皆さん、次回どこかでパソコン音楽クラブを見た時に音にも注目してみてください。
彼らの次回のライブは
2020年04月05日(日)
@梅田Shangri-La
『Maple and Laurel vol.5』
◆LIVE:
colormal
パソコン音楽クラブ
ラブリーサマーちゃん
open14:00 start14:30
前売:¥3000 当日:¥3500【1drink¥600別】
です。
良ければ是非行ってみてください♪
このBLOGを読んで頂いた皆様方も、もし音に悩んでたりしたら時間の許す限り付き合いますので言うてください♪
一緒に自分たちの表現をもっともっと良くなる方法を考えましょう〜♪
新型コロナウイルスで色々大変な時期ですが、それを活用してこの様なことで自分たちを磨くと言うのも良いものですね。
明るい未来を作っていきたいです!!
店主かさご
パソコン音楽クラブ
TRIAL
ごめんなさい、サイトなかったっす