A TRIBUTE TO KENTARO IWAKI
Act:
■DJ's
ALTZ
AOKI takamasa
DAISUKE KAKIMOTO
DJ AGEISHI
KAZUMA
KOHEI
MONGOOSE
WATARU TAKAGI
Yukke
Open:23:00 / Start:23:00 / Adv:¥2,000 (D別) / Door:¥2,000 (D別)
岩城ケンタロウさんがこの浮世から旅立って、もう丸1年の時間が流れようとしている。
カギ括弧付きの「シーン」とやらにきっぱりと背を向け、彼のDJを求める人たちがいれば北へ南へどこまでも車を走らせ駆けつけていた岩城さんのことだ、今も何処かで旅を続けているのだろう、それとも「いやあ、旅はもうこりごりだよ」と言って照れくさそうに笑うのだろうか。
寡黙で粋なルードボーイ。決して驕らず、不遜なそぶりは一切見せない。90年代から岩城さんを知る人たちは「あの頃のケンちゃんはトンガってたんだよ」と言う、なるほど彼の穏やかさの奥底にはたしかに鋭い何かが潜みつづけていたのかもしれない、それでもぼくの知っている岩城さんはどこまでも人にやさしく接し、あくまでも彼自身に対してのみ厳しく向き合った。
なにより、岩城ケンタロウは最高のDJだった。
岩城さんほど愛情を込めてレコードを鳴らすDJをぼくは知らない、だからこそ彼がプレイする時のフロアーはいつも不思議なあたたかさに包まれていたのだろう。
フロアーのどこからともなく興奮と歓喜が入り混じったような歓声が上がる、そうすると岩城さんはふと顔を上げる、いつもの照れくさそうな笑顔を少し浮かべる、小さくこぶしを上げてみせる。そうしてまた音楽が紡がれていく。
そんな夜とフロアーを共有した経験のある人は、おそらくこの島国のどの街にもいるだろう。そして当然だけど、岩城さんとの関わりかた、彼に対して持っている思い出みたいなものは人によってさまざまだろうと思う。
岩城さんがぼくたちの前から旅立っていって1年と5日が経った3月30日、Socore Factoryにいろんな人が集まって、生涯をかけて音楽を愛した岩城ケンタロウという唯一無二のDJがいたことを思い出せれば。そして彼があの照れくさそうな笑顔でどこからかこのパーティとぼくたちを見守っていてくれれば。そう心から願っています。
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